飲み物「物を調べよう」

▼シルクロードから
伝(つた)わった飲み物を
調べてみよう

中国から伝(つた)わったお茶

日本のお茶の起源(きげん)

お茶のイメージ

1191(建久・けんきゅう2)年、栄西(えいさい)が、留学(りゅうがく)していた南宋(なんそう)から、お茶の樹(き)の種(たね)を持ち帰った、というのが日本のお茶の起源だとする説が有名です。しかし、すでに、奈良時代には、お茶は伝わっていたことがわかっています。

栄西がお茶を栽培(さいばい)し積極的(せっきょくてき)に広めたのは、禅宗(ぜんしゅう)の行事としてお茶〈まっ茶〉がかかせなかったこと、また、禅の修行(しゅぎょう)で眠気(ねむけ)をはらい、気分をすっきりさせたことなどが、その理由だといわれています。

鎌倉(かまくら)時代には、将軍(しょうぐん)実朝(さねとも)が、二日酔(ふつかよ)いの時、栄西からお茶をすすめられ、たちまちなおったことから、上流階級の間で茶が流行したとも言われています。

現在の日本のお茶では、ドクダミ茶、麦茶、クコ茶、ハブ茶、はと麦茶、柿の葉茶、ヨモギ茶などがあります。

中国のお茶

お茶の二つの伝播(でんぱ)

世界で「お茶」を意味する「ことば」は、中国の広東省(かんとんしょう)でのよび名である「チャ(ch'a)」に由来するものと、福建省(ふっけんしょう)の方言である「テー(teiまたはte)」に由来するものの二つがあります。「チャ」は主に陸路(りくろ)を、「テ」は海路(かいろ)で伝わったと、言われています。


お茶の発音によるシルクロードの国々の色分け

「チャ」に由来する呼び名を持つ主な言語=陸路

アルバニア語、アラビア語、ブルガリア語、ベンガル語、セルビア・クロアチア語、チェコ語、ギリシア語、ヒンディー語、日本語、韓国語、ネパール語、ペルシア語、ポルトガル語、ルーマニア語、ロシア語、セルビア語、スロバキア語、スワヒリ語、タガログ語、タイ語、チベット語、トルコ語、マレー語、ウクライナ語、ベトナム語。

主な国の発音

■チャ発音
モンゴル(ツァイ)、北インド(チャーヤ)、イラン(チャ)、トルコ・ロシア(チャイ)、アラビア(シャー)、朝鮮(サ)


「テー」に由来する呼び名を持つ主な言語=海路

アルメニア語、デンマーク語、オランダ語、英語、フィンランド語、エストニア語、フランス語、ドイツ語、ヘブライ語、ハンガリー語、アイスランド語、インドネシア語、イタリア語、ラトビア語、マレー語、ノルウェー語、ポーランド語、シンハラ語、スペイン語、スウェーデン語、タミル語、イディッシュ語、ラテン語。

主な国の発音

■テー発音
マレー半島(テー)、南インド・スリランカ(テーイ)、ドイツ・フランス・イタリア・スペイン(テ/テー)、イギリス(ティー)