食べ物「物を調べよう」

▼シルクロードから
伝(つた)わった食べ物を
調べてみよう

麺類(めんるい)

麺料理マップ

麺(めん)を使った料理(りょうり)は、中国からシルクロードを通って世界に広がっていきました。

麺料理が、日本に最初(さいしょ)に伝(つた)わったのは奈良時代で、「索餅(さくべい)」「麦縄」「田束」とよばれるものです。小麦粉(こむぎこ)で作られた食べもので、日本のうどん、そうめんの起源(きげん)だとされています。

うどん・そうめん・ラーメン・ソバなどは中国から伝わってきたものですが、麺の製法(せいほう)、だし、味(あじ)つけなどは、日本でつくり出した独自(どくじ)の麺文化と、言うことができます。


シルクロードの国々の麺料理をみてみよう

東アジアの「麺料理(めんりょうり)」

ラァミエン

中国

中国の麺料理は、やく2000年前、漢(かん)の時代から始まったとされています。西アジア原産(げんさん)の小麦がシルクロードを通って中国に伝わり、小麦をパンや麺に加工(かこう)する技術(ぎじゅつ)がはったつしました。

はじめは、拉麺(ラァミエン)のように手でのばす麺がふつうでしたが、唐の時代になると包丁(ほうちょう)などで切る切麺(チェンミェン)などが一般的(いっぱんてき)になりました。現在(げんざい)でも、米を原料としる米麺(ミーシエン)、きしめん状の河粉(ホーファン)など、中国ではさまざまな麺料理がたべられています。


冷麺

韓国(かんこく)

韓国の人は、日本人と同じくらい麺料理が大好きです。麺床(ミョンサン)といって、お昼ごはんに麺をメインにした軽い食事をとる習慣(しゅうかん)もあります。

韓国で麺が食べられるようになったのは、最近になってからです。日本でもよく知られている冷麺(れいめん)は、そば粉(こ)で作られた麺料理で、1700年代ごろに中国から伝わったと考えられています。日本のうどんのように、小麦粉を原材料(げんざいりょう)にして作られたものは、「カルクッス」といいます。「カルクッス」の作り方が広まったのは、1600年代ごろです。


中央アジアの「麺料理(めんりょうり)」

中央アジアでは、「ラグマン」とよばれている麺料理があり、中国からシルクロードを通って伝えられたと、考えられています。このよび名は、中国語の「拉麺(ラァミエン)」に由来するとされています。

ここでは、だしは羊の肉でとります。麺は、乾燥(かんそう)しないように油をぬり、両手でふってのばして作ります。その光景は、今も見られます。

ラグマン

サマルカンド「ラグマン」

羊や牛の肉と、にんにく、トマト、人参、じゃがいもなどを一緒に煮込(にこ)んだものにきし麺のような麺をあわせます。


丁々炒麺

トルファン
「丁々炒麺(細切れ麺炒め)」

うどんを2cmほどの細切れにして、トマト・唐辛子(とうがらし)・いんげん豆と炒(いた)め合わせてつくります。


モンゴルの「麺料理(めんりょうり)」

ショルティ・ホール

モンゴルの人々は、小麦粉を使った料理をゴリルタイ・ホールとよんでいます。麺はメントールといい、中国語の麺頭児(ミエントウル)からきている言葉だと考えられます。羊(ひつじ)肉のスープで麺、肉、野菜(やさい)を煮込んだショルティ・ホールという麺料理が一般的(いっぱんてき)です。味つけは塩(しお)だけで、かんたんに作れます。


南アジアの「麺料理(めんりょうり)」

フォー ベトナム「フォー」

中国人が古くから住んでいた地域(ちいき)には、昔から麺料理がありましたが、現在(げんざい)のように、多くの麺料理が発達(はったつ)したのは、1800年代になってからです。

南アジアではイスラム教徒(きょうと)やヒンドゥー教徒が多く、豚肉(ぶたにく)や牛肉のだしが使えないので、魚をだしにした麺料理がほとんどです。様々なハーブやスパイスを使用した「ラクサ」という麺料理、魚のだし汁をかける「モヒンガー」は、両方とも米粉(ビーフン)で作られた麺料理です。


西アジアの「麺料理(めんりょうり)」

マントゥ トルコ「マントゥ」

西アジアでは、麺料理は、全部「こねもの」という種類(しゅるい)に分(わ)けられます。この地域(ちいき)には箸(はし)がなく、食事を手で食べる習慣(しゅうかん)があるので、麺料理はあまり発達しなかったようです。しかし、1100年代までは「リシェタ」あるいは「イットリーヤ」という麺料理がありました。これは二つとも「糸」という意味です。


ヨーロッパの「麺料理(めんりょうり)」

スパゲッティー

イタリア

麺料理(めんりょうり)は、1000年代ごろからイタリアでも食べられていたようです。麺といえば、イタリアのスパゲティやラザニアなどが有名ですが、これらもシルクロードを通って西の方へ伝わったとされています。

『東方見聞録(とうほうけんぶんろく)』で有名なマルコポーロが、1200年代に中国からイタリアへ、麺の作り方を伝えたという説(せつ)がありますが、これはまちがいです。

ヨーロッパの麺料理のとくちょうは、魚・肉・野菜(やさい)などたくさんの具を使った多種類(たしゅるい)のソースと、線状(せんじょう)・板状・筒(つつ)状など多種多様なパスタにあります。