楽器「物を調べよう」

▼どんな楽器が
伝(つた)わったのか
調べてみよう

弦楽器(げんがっき)

西アジアから中国や朝鮮(ちょうせん)を経(へ)て
伝(つた)わった「琵琶(びわ)」

琵琶は、600〜700年代ころ、西アジアからシルクロードを通り、中国、朝鮮(ちょうせん)を経て、日本に伝わってきました。西アジアには、中国の琵琶、ヨーロッパのギターの起源(きげん)だと考えられる「ウード」のような楽器(がっき)がたくさんのこっています。

琵琶は、枇杷(びわ)の実を縦(たて)に切ったような胴(どう)に棹(さお)がついて、棹から胴にかけて弦(げん)をはった楽器です。演奏(えんそう)は、楽器を縦にかまえ、弦を指や撥(ばち)ではじいて音を出します。日本の平家琵琶は横にかまえます。

シルクロードの国々の弦楽器をみてみよう

東アジアの「弦楽器」

中国の琵琶 ©東京藝術大学小泉文夫記念資料室 提供

中国「琵琶」

唐(とう)の太宗皇帝(たいそうこうてい)や玄宗(げんそう)皇帝は、さまざまな楽器(がっき)を組み合わせて演奏(えんそう)する「楽部」という音楽隊(たい)を都市につくりました。そのために、国中から楽器の名手を集めました。

中国の西域(さいいき)にある石窟(せっくつ)寺院には、仏の教えをえがいた壁画(へきが)の中に、琵琶をひく人が登場します。

正倉院(しょうそういん)にある中国製の五弦(ごげん)琵琶は、その後、中国では使われなくなったのか、今はのこっていません。

現代(げんだい)の中国の琵琶は、棹(さお)のところに音階をちょうせつすることができるたくさんの「フレット」という物がついています。琵琶を立てて持ち、爪(つめ)で弦(げん)をはじいて音を出します。


西アジアの「弦楽器」

ドタール 「ドタール」

イラン
「タール、ドタール」

中国や日本の琵琶(びわ)に似(に)た楽器(がっき)ですが、棹(さお)がずっと長く、胴(どう)には動物の皮をはり、音がよくひびくように作られています。形は日本の三味線(しゃみせん)に少し似ています。撥(ばち)や爪(つめ)は使わず、指で弦(げん)をはじいて音を出します。


ウード ©東京藝術大学小泉文夫記念資料室 提供

ペルシア「ウード」

琵琶に形がよく似ていますが、指で弦をはじいて音を出します。ウードはアラブ音楽のなかで「楽器の女王」とよばれています。アラブ音楽は、この楽器を使ってメロディの研究(けんきゅう)をしているのだそうです。


ヨーロッパの弦楽器「リュート、ギター」

リュート・ギター

中世のころに使われていたもっとも古いリュートは、9〜12本はった弦(げん)を撥(ばち)ではじいて、音を出しました。

ルネサンスのころには、弦の本数も増え、指にやわからいパッドをつけて、指ではじいてひくようになります。

リュートは、とてもやわらかい音を出す楽器だったそうですが、今は、博物館(はくぶつかん)にのこっているか、複製品(ふくせいひん)だけになっています

ギターは、空洞(くうどう)の胴(どう)にサウンドホールという丸い穴(あな)をあけ、4本から12本の金属製(きんぞくせい)や樹脂製(じゅしせい)の弦をはり、手でひいて音を響(ひび)かせます。フレットのおさえ方や、弦のひき方で、バリエーションゆたかな音を出すことができます。