「打球」は、今も世界中で行われており、ヨーロッパの「ポロ」などが有名です。馬に乗り、木でできたスティックで、ボールをゴールまで運ぶ遊びです。馬に乗らなければホッケーのように、スティック〈棒(ぼう)〉がなければサッカーのようになります。
「打球」は、中国の唐(とう)の時代にさかんに行われていたものが、渤海(ぼっかい)と呼ばれていた朝鮮半島(ちょうせんはんとう)の国を経由(けいゆ)して、日本に伝わりました。伝わったのは800年代ごろの平安時代だと考えられていますが、『万葉集(まんようしゅう)』にも打毬(だきゅう)の言葉は出てきます。『万葉集』は奈良時代(ならじだい)の歌集です。奈良時代には、馬に乗らずに打球を楽しんだのかもしれません。
中国・朝鮮半島・日本の打球(だきゅう)は、馬の上から木の枝(えだ)で、パスをくり返しながら、木でできたボールを相手チームのゴールにけりこみます。
今、日本にのこっている打球は、馬に乗らない形のものです。神社の儀式(ぎしき)の中や、打毬楽(ぎっちょうらく)という舞楽(ぶがく)の中の演目(えんもく)で見ることができます。