用語説明

孵化(ふか)

幼虫(ようちゅう)が卵(たまご)の殻(から)を食いやぶって、生まれることです。卵が青くなると、そろそろ幼虫が出てきます。カイコは朝のうちに出てくる習性(しゅうせい)があります。

孵化

蟻蚕(ぎさん)

生まれたてのカイコは、たくさんの毛におおわれていて、黒っぽい色をしています。まるでアリのようなので、蟻蚕(ぎさん)といいます。体長は約3mm、体重は100頭(とう)(カイコは、「匹」ではなく動物と同じ「頭」で数えます)で45mgくらいです。

蟻蚕

掃き立て(はきたて)

ふ化したカイコを蚕座(さんざ)に移して、飼育(しいく)を始める作業のことでした。羽ぼうきで蟻蚕を掃きおろしたことから「掃き立て」と言いました。現在(げんざい)は、生まれたばかりのカイコに、はじめてエサをあたえる作業を言います。

掃き立て

蚕座(さんざ)

飼育のために整えられた、カイコのおき場所です。

蚕座 ©シルク博物館 提供

1齢(いちれい)

ふ化してから、1回目の脱皮(だっぴ)までの期間を1齢と言います。次いで2齢、3齢・・・と言い、カイコは、普通、5齢で繭(まゆ)を作ります。

1齢

1眠(いちみん)

カイコが桑を食べることをやめ、脱皮のために静止(せいし)する時期、またはそのようになった状態(じょうたい)。ねているように見えるので、眠(みん)と言います。最初の眠りが1眠。次いで2眠、3眠、4眠と言います。

1眠

起蚕(きさん)

眠から起きたカイコのことで、脱皮を終えたカイコのことです。農家の方は、4齢になるときを「船起き」。5齢になるときを「庭起き」と言いました。

起蚕

熟蚕(じゅくさん)

カイコは、4回脱皮して5齢になり、6〜8日飼育すると体がすき通ってあめ色になってきます。これは、蚕が糸をはく状態になっていますので、この時のカイコを熟蚕と言います。

熟蚕

吐糸(とし)

糸をはき出すことを言います。桑を食べる口と、糸をはく口は別のものです。吐糸をはじめてから2〜3日で繭を作ります。カイコがはき出す糸の成分はタンパク質(しつ)です。

吐糸

上蔟(じょうぞく)

熟蚕を集めて、繭作りをする部屋(蔟・まぶし)にうつすことを言います。また、カイコが繭を作ることを、営繭(えいけん)と言います。このとき、カイコは頭を8の字にふり、まる2日間休まずに糸をはき続けます。

上蔟

化蛹(かよう)

吐糸が終わって、繭の中で、幼虫が脱皮して蛹(さなぎ)になることをいいます。

化蛹 ©シルク博物館 提供

羽化(うか)

蛹から脱皮して蛾(が)になることです。繭の中で、蛹の背中(せなか)がわれて脱皮し、蛾になります。蛾は口からアルカリ性の液体(えきたい)を出して繭をやわらかくしてとかし、繭の外に出て羽(はね)を広げて成虫になります。

羽化

交尾(こうび)

メスがたまごを産むためにために、オスとメスがする行動のことです。メスはオスを呼び寄せるために、黄色いふくろのような誘引腺(ゆういんせん)を広げて、フェロモンというにおい物質を出します。オスは、触覚でフェロモンを感じてはねをばたつかせて、メスのいる場所を歩きながら探します。オスの方が少し早くマユから出てくるので、メスが羽化して出てくるのをまっています。そして、メスがマユから出てくると、すぐに交尾が始まります。

交尾

産卵(さんらん)

交尾(こうび)した蛾が、卵をうむことです。約500個の卵をうみます。100個の重さは約60mgです。蛾は産卵後、体力がおとろえて7〜10日で死んでしまいます。

産卵 ©シルク博物館 提供

非休眠卵(ひきゅうみんらん)

産卵した卵が、その年のうちに、ふ化するイキをいいます。

休眠卵(きゅうみんらん)

翌年にならないと、ふ化しない卵をいいます

非休眠卵・休眠卵 左が「非休眠卵」・右が「休眠卵」
©シルク博物館 提供
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