育てよう

カイコの育て方

カイコの育て方

育て方についてみていきます。それぞれの*注意*もよく読んでおきましょう。

卵

カイコの卵

卵は、直射(ちょくしゃ)日光の当たらない、乾燥(かんそう)しない所におきましょう。

卵は気温25℃ぐらいで、だいたい10日〜14日でふ化します。


孵化3〜4日前

ふ化する3〜4日前には、
卵に黒い点が出てきます。

孵化1〜2日前

ふ化する1〜2日前には、
卵全体が青くなります。

1齢幼虫

1齢幼虫 【1齢幼虫】カワイイ!

卵からふ化した幼虫は、育てる箱にうつします。このときは、幼虫にきずがつかないように、やさしくあつかってください。

やわらかい桑(くわ)の葉を1cmくらいにきざんで、幼虫(ようちゅう)の上におきます。これがカイコにはじめてエサをあげることで「掃立(はきたて)」といいます。

幼虫がエサを食べはじめ、桑の葉の上へ移動(いどう)したら、箱のまん中に葉を集めます。

*注意*

このときの幼虫は、水分の多い桑の葉が好きです。葉がかわいてしまわないように、ふたをしましょう。

このふ化したばかりの1齢幼虫は、約3mmの大きさで頭もからだも黒い色をしています。からだ全体に毛が生えているので、このときの幼虫を毛蚕(けご)といいます。2日くらいからは黒いからだがうすくなり、3日もたつと、少しずつ白っぽくなってきます。

3日たって、白っぽくなってきたら幼虫は桑の葉を食べないで、動かなくなります。これを「眠(みん)」といいます。そうしたら、箱のふたを外しカイコのいる場所をかわかすようにします。

1齢幼虫脱皮 【1齢幼虫から2齢幼虫になる時の脱皮のあと】

4日目は、桑の葉をあたえないで、脱皮(だっぴ)が終わるのをまちます。この脱皮が終われば、2齢幼虫です。

桑の葉は、幼虫のからだの長さくらいにきざんであたえます。(4齢幼虫になるまで)

人工飼料のときは、はじめはあつさ4〜5mmに切って、箱にいれます。
2回目に飼料(しりょう)をあたえるときは、約1〜2mmの大きさに切って、それをみじん切りにして、カイコの上にばらまきます。

2齢幼虫

2齢幼虫 【2齢幼虫】ちっちゃい!

すべての幼虫が脱皮して2齢幼虫になったら、幼虫を桑の葉にのせて、もうひとつの箱にうつします。もとの箱にのこった脱皮のあとやふんを掃除(そうじ)してきれいにしておきます。

2齢幼虫にも新鮮(しんせん)な桑の葉をあげます。

1齢幼虫 【2齢幼虫から3齢幼虫になる時の脱皮のあと】

3〜4日目にまた「眠」になり、脱皮します。この脱皮が終われば、3齢幼虫です。

人工飼料(じんこうしりょう)のときは、あつさ2〜3mmに切って、さらに3〜4mmでそばのように切り、カイコの上におきます。

同じようにして2日に1回、飼料をあげます。

3齢幼虫

3齢幼虫から4齢幼虫になる時の脱皮のあと 【3齢幼虫から4齢幼虫になる時の脱皮のあと】

同じように桑の葉をあたえます。

3〜4日目にまた「眠」になり、脱皮します。4日目に脱皮が終わったら、桑の葉をあたえます。

この脱皮が終わると、もう4齢幼虫です。

人工飼料のときは、あつさ7mmくらいに切って、それをさらに5mmのはばでそばのように切り、カイコの上においてあたえます。

同じようにして2日に1回、飼料をあたえます。

4齢幼虫

4齢幼虫 【4齢幼虫】ずいぶん大きくなりました★

幼虫はこのころからからだが大きくなります。そろそろはじめの箱では小さくなるので、このころに、30×30cmくらいの大きめの箱に紙をしいて、幼虫をうつします。

からだが大きくなると、エサもいっぱい食べるようになるので少し多めに桑の葉をあげます。そうすると、紙の上は、葉の食べかすやふんでいっぱいになります。できるだけ毎日、こまめに掃除をします。

大きくなったら箱の中もいっぱい 【4齢幼虫から5齢幼虫になる時の脱皮のあと】

人工飼料のときは、あつさ1cmに切って、それをさらに1cmはばで切り、カイコの上におきます。

同じようにして毎日、または1日おきに飼料をあたえます。

5〜6日目で「眠」になります。そして、脱皮するのをまちます。脱皮すると5齢幼虫です。


5齢幼虫

5齢幼虫

たくさん桑の葉を食べるようになります。

人工飼料のときは、あつさ1〜1.5cmに切って、それをさらに1〜1.5cmはばで切り、飼育箱にならべます。

同じようにして毎日、または1日おきに飼料をあたえます。

7〜8日目になると食べるエサの量(りょう)がへり、まっ白だったカイコのからだはすきとおってきます。しかし、これは病気ではありません。

カイコは歩きまわり、繭(まゆ)をつくりはじめます。

カイコは繭をつくるときに、高い所へ行こうとするので、育てる箱をのぼろうとする幼虫がでてきたら、別に用意した繭をつくる場所へ移します。厚いボール紙で繭つくりの「まぶし」をつくっておきましょう。

繭をつくる

繭をつくるカイコ

幼虫が糸をはきはじめて3日ぐらいで、糸をはきおわり、繭ができます。  


蛹

蛹

幼虫がつくった繭(まゆ)をあけてみると、茶色い蛹(さなぎ)がいます。幼虫は繭をつくり終えると、からだをちぢめて蛹になる準備をします。そのあと、脱皮して黄色い蛹となり、数日間かけて茶色い蛹になっていきます。(写真の茶色いものが蛹です)



*注意*

蛹になったばかりのときは、皮ふがとてもやわらかいので、繭をふったり、落としたりすると体液が出て死んでしまうことがあります。絶対にこのようなことをしないようにしましょう!

成虫

成虫

蛹(さなぎ)になってから、8〜9日ぐらいで羽化(うか)して、成虫の蛾(が)になります。


交尾と産卵

交尾

羽化して20〜30分すると、ちぢんでいた蛾の羽が、のびます。そして、雄の蛾と雌の蛾が交尾をします。

交尾の終わった雌の蛾は、尿(にょう)をして産卵(さんらん)します。この卵が次の子孫(しそん)へとつながります。産卵すると、カイコの一生は終わります。