ヒツジの肉を使った、モンゴルを代表する伝統的(でんとうてき)料理(りょうり)です。骨(ほね)のついたヒツジの肉を、かたまりのまま二時間ほど煮込(にこ)み、草原でとれる岩塩(がんえん)で味つけして作ります。食べる時は、ナイフで肉をそいで取り分けて食べます。
日本ではヒツジの焼肉「ジンギスカン」が有名ですが、本当はモンゴルではジンギスカンは食べられていません。
ヒツジの肉をむし、小麦粉(こむぎこ)の皮でつつんだ、ぎょうざのような食べ物です。むして食べるものを「ボーズ」、やいて食べるものを「ホーショール」といいます。
モンゴルの人々は、夏はウシやヒツジの乳(ちち)を多くとり、家畜(かちく)が乳を出さなくなる冬に、肉をたくさん食べます。「ボーズ」や「ホーショール」は、冬の食べ物といえます。
ボーズと同じく、小麦粉(こむぎこ)を使った生地に羊肉のミンチを包ん(つつん)だ、ぎょうざのような食べ物です。ボーズが蒸(む)して食べるのに対し、バンシは塩味(しおあじ)のスープに入れて水ぎょうざのように食べます。
野菜(やさい)と一緒(いっしょ)に煮込んだり、「バンシテー・ツァイ」といって、塩味(しおあじ)のミルクティーで煮て、おやつとして食べられることもあります。
モンゴルの食卓は、赤い食べ物である肉類(るい)と白い食べ物である乳製品(にゅうせいひん)の二つの食品群(ぐん)に分けられます。
モンゴルの乳製品は、日本の古代に伝(つた)わった乳製品の原型(げんけい)だと考えられています。
モンゴル人が、夏にのどがかわくたびに飲むのが馬乳酒(ばにゅうしゅ)です。一日に約(やく)4ℓ飲みます。それで、一日に必要(ひつよう)とするエネルギー1600kcal(キロカロリー)とビタミンC 320mgがとれるということです。
モンゴル人の食事は、夕飯(ゆうはん)がメインで、肉料理(りょうり)を食べます。それ以外は、馬乳酒、乳茶、ヨーグルトや前日の残(のこ)り物などをつまむくらいで、一日一食といえそうです。最近(さいきん)は、一日二食や三食のロシア流も入ってきているようです。